水泳 蹴伸びの編①
実は私、趣味で水泳をやっています。
大会に出ている訳ではないので、完全に趣味ですね。
フィットネスクラブで泳いでいる程度です。
しかし、最近うまく泳げるようになりたい欲求が高まっています。
このため、教本やYouTubeで研究したりしています。
そこで必ず最初に出てくるのが「蹴伸び」!
(ストリームラインとも繋がりますね。
とりあえず得た知識をもとにひたすら練習に励んでいます。
①壁を蹴る際は、徐々に足に力を入れて蹴り出す。
②下腹部に力を入れて足を上げて、体が水平になるように。
③手は力を入れ過ぎず、まっすぐな姿勢をキープ。
④足首がつくくらい足を閉じる。
などなど、意識して練習中です。
上手い人は、蹴伸びだけで12.5m以上も進めると言うからおどろきですね!
さて、そんな蹴伸び練習ですが、なかなか記録は伸びません。
しかし、少しだけ変化がありました。
久しぶりに健康診断に行くと、なんと身長が伸びていたのです!
この年齢にして過去最高記録を更新!
ケノビのせいか身長のびた。
水泳が上手くなったかはともかく、こんなメリットもあるんですね。(多分!)
皆様の練習のモチベーションの一助になれば幸いです。
東京紀行 死の彷徨 ② 平井、四ツ木、浅草橋編
知り合いの作家のお祖父さんが、
「休みの日に何もすることがなかったら、行ったことがない駅に行って降りなさい」
ということを言っていたらしい。
最近休みの日にすることがなくて困っている私は、その言葉に大変感動した。
長年関東に住んでいながら、都内のことを全然知らない
この「東京紀行 死の彷徨」シリーズは、そんな私が適当に都内を徘徊するリアル志向の旅行記である。
時は11/5。
全くノープランで電車に乗ってみた。
前回の津田沼遠征に続き、第二弾である。
(前回の津田沼遠征の話はそのうち書くね。)
一応前回は丸善書店という目的があったのだが、今回は本当になんの目的もなく来た。
そして当てもなく平井という駅で降りた。
別に理由があったからというよりは、単に腹が痛くなったので降りざるを得なくなっただけである。
今午前10時。
これからどうするか。。。
とりあえず駅の掲示板を見た。
どうやら平井大橋というのがあるらしいので川でも見に行ってみることにする。
少し歩くと泣き喚くガキが2、3人いたり、路上でエコバッグの中を漁りながら「なんだよ!!なんでだよ!!」とキレてるおっさんがいたり、青い髪のおばさんがいたりした。
なんかこの街大丈夫か?
荒んでるな、という印象。
平井大橋の近くまで来ると脇道に「弁天通り商店街」という看板が出ていた。
最近シャッター商店街しか見ていなかったので、活気のある商店街を求め足を踏み入れてみた。
結果、特に何もなかった。
おにぎり屋さんとコインランドリーが営業してたけど、そのほかの店はやってなかった。
その後、平井大橋を渡る。
平井大橋は、荒川と中川を跨ぐ橋ということを知った。
ちょうどその中洲にあたる部分が遊歩道になっていた。
そこに「水上バスステーション 780m」と書いてあった。
ー水上バスステーション、いいな。ー
当てもなく彷徨う者にとって、魅力的な乗り物である。
気分はさながら東南アジアを旅するヒッピーである。
このため、その中洲を歩き始めた。
その下をひたすらに歩く。
途中、水上バイクやカヤックが通り過ぎて行ったり、楽器の練習をしてるおっちゃんなど愉快なキャラクターが登場。
ところが歩けど歩けど水上バスステーションにつかない。
結局水上バスステーションは見つからないまま、橋を渡って四ツ木駅まで歩き通した。
あの水上バスステーションの看板はなんだったのだろう。
途中、また商店街があり、こちらは祭りをやっていたりした。
神輿が道路を塞いでいて通れなくなったりした。
四ツ木はわりと静かな古い住宅街といった感じ。
道が細かったけど、静かは静かだった。
それに比べて平井と来たら、常に騒音が鳴り止まない。
交通量が異常なほど多い。
だからみんな逃げるように荒川と中川沿の中洲に避難してくるのだろう。
中洲と川沿いのの周辺だけ賑わっていた。
かといって四ツ木にも特に何があるというわけでもなく、インドカレーの店とかパン屋とかまあ普通のものがあるくらいで、特に何もなかった。
強いていうならキャプテン翼の聖地だかなんだか知らんけど、駅舎に恐ろしいほどキャプテン翼の絵とか人形が飾ってあった。
多分駅の発着音もアニメかなんかの曲なのだろう。
しかし、キャプテン翼は見たことがないので「あ!ここが聖地だったんだ!」と感動するほどでもない。
だいぶ疲れてきたので電車で移動することにした。
京成の電車で浅草橋に移動した。
なんで浅草橋かというと別に理由はなく、JRに乗り換えるのに都合が良いとNAVITIMEで表示されたという理由だけである。
「また、橋か。。」
平井大橋の悪夢の再来である。
と思ったのだが、外に出てくるとだいぶ想像と景色が違った。
なんと飲食店をはじめとした店が駅周りに山のようにあるではないか!
ハンバーグ、焼き鳥、ラーメン・・・
どれも美味しそうだし、安価である!
そろそろ歩数も一万歩の大台に乗ろうとしていたため大分お腹も減ってきていた。
調べてみると浅草橋というのは、古くから続く問屋街だったとのこと。
浅草のような観光名所ではないものの、アクセサリーやビーズなどの雑貨、食べ物屋が多いとのことである。
さて、1人で入りやすいのはラーメン屋であるが、最近ラーメンを食べ過ぎており、あまり気乗りしなかった。
それもあってかハンバーグがとても美味しそうに見えた。
ただし、ハンバーグの店は2つあった。
1つは、食券制で入りやすそうな店であるが、いわば普通のハンバーグ店である。
もうひとつは、やや入り辛いが、レアなハンバーグを鉄板ペレットで焼いて食べるという見るからに美味しそうな店である。
どちらも美味しそうであるが、やはり後者の方が魅力的に見えた。
意を決して入店する。
結果は大成功であった。
めちゃくちゃ美味しかった。
今まで食べたハンバーグでぶっちぎりで美味しいと自信をもって言える味であった。
満足して帰路に着く。
山あり谷ありだが、なかなかいい散歩ができた。
困ったら浅草橋に行けば、とりあえず安くて美味い飯が食える。
そう学んだのであった。
追記
後で調べたら、平井水上バスステーションというのは、荒川〜隅田川を周遊する水上バスの停留所らしい。
ただ、臨時休業中で公式サイトからも平井水上バスステーションの名前は削除されていた。
予約制の船が、ド平日に年数回来るか来ないかといった具合らしい。
平井、恐ろしいところだな。
タロット・フォーチュン
ここはニトリ。
(ちっ・・せっかくの休みの日にわざわざ椅子を買いに来たのはいいが、こんなに種類があるとはな。)
果てしなく並んだいすの数に俺は圧倒されていた。
一体どれを買うのがベストなんだ?
適当にオーソドックスな奴を買えば大きな失敗は無いだろうが、もっと良いイスがあったかも・・・と、あとになって後悔するかもしれん・・
若干面倒くさいが店員に聞くか?
「おススメのイスを教えてください。」と。
いや!それは変だ!やめた方がいい!
ただでさえ俺は見た目もヤバいのに、そんな変なことを聞いたら下手したら通報されかねん。
―ニトリで御用!!イス買うな!―
そんな三面記事になるのはごめんだ。
ちくしょう、いよいよ行き詰ってきたか。
行くも地獄、戻るも地獄、か。
そんな時ーー。
「すみません、おススメのイスを教えてください。」
なっ!!
なんだと!!
あいつ、聞きやがった!!
地獄に片足を突っ込んだバカがいやがった!!
「・・イス、ですか?」
ああ!やばいぞ!見ろ、あの店員の怪訝そうな顔!
終わったな、世の中にはやっていいことと悪いことがある。
おススメのイスを聞く。
それがやっていいことか、わるいことか。
そんなことはミジンコでもわかる、答えはNOだ。
グッバイ、アンド、ハバナイスデイ、イン、プリズン.
「おススメのイスでしたらこの三種類ですね~。」
なっ!あいつ・・。。
あと数グラムで落ちるか落ちないかのボロボロに腐りきった橋を渡り切りやがった・・
見極めたというのか、限界のラインを。
おっと、こうしちゃいられない!
こうなった以上、俺もこの店員のおすすめのイスとやらを聞き逃すわけにはいかない。
この客と店員のまわりを周回し情報収集する作戦に変更だ。
名付けてサテライト作戦だ!
「まずはこのイスですね、少々お値段は高いんですけど、北欧のマングローブを素材にした新商品なんです。」
「へーっ!マングローブって東南アジアなんかのものだと思ってたけど、北欧にもあったのか。」
「そうなんです、フィンランドの人間国宝カタストロフィさんが、マングローブでイスを作りたい!って駄々をこねて、北欧で育て始めたらしいんです。ビニールハウスとかエアコンの暖房をガンガン使って、そりゃもう大変だったらしいですよ。」
「そこまでして、北欧で育てる意味があるのかなぁ?」
「でもそのおかげでこんなに素晴らしいイスが出来たんですから。」
「これ、そんなにいいの?」
「そりゃもう。なんでも北欧で育てたマングローブは突然変異を起こしていて、吸湿性やら耐震性やらが抜群にいいらしいんですよ。」
「なに、耐震性って。それマングローブだった頃の話でしょ。イスにしたら意味ないよね。」
「それだけいい素材を使ってるってことですよ。」
・・北欧産マングローブのイスか。。個性的で悪くはないが、ちょっと高いな。
しかし、こうずっと聞き耳を立てながら周囲を徘徊しているのもなんか気を遣って疲れるな。
面倒だから、近くのイスに座ってスマホいじりしてごまかすか。
「続いて、2つめのおすすめ商品なんですが・・・」
おっ、2つめか!・・・って、こっちに近づいてきていないか?
来てるよな?
うわ、間違いなく来てる!
かーー!!つくづく俺って運が無いなあ!
どうしよう、今すぐ席を離れればまだ間に合うか?
いや、ここで逃げるように席を立つのは逆に不審だと思われる!ここは我慢だ!
「こちらのイスになりますね。」
「ほー!これ!中々いい見た目だね。」
って、俺が座ってるイスじゃねーか!!
なにが、「ほー、これ!中々いい見た目だね。」だ!
ほー、ってなんだ!ほー、って!
お前も他人が座ってんだから気を遣えよ、店員!
先に3つめのイスを紹介するとかあっただろ!やりようはあったろ!
「こちらですね、ペルー沖の流木で作ったイスになります。」
「ほー、流木で!ほほー、」
(マジで!?流木で!?)
「ペルー沖はですね、潮の流れが速くて、流木も速く流されるんです。しかもエルニーニョ現象が起こるとペルー沖の海水の温度が上昇するんですよ。そうすると、流木の温度も少し上昇するんですよ。」
「こちらのイスは、エルニーニョ現象が起きた年の流木だけを使ったとても貴重な品なんです。」
へー!そんなルーツがあったとはなぁ。
「なるほどなあ。・・・決めた!これを買うよ!」
マジか?ていうか、おれが座ってることには誰も触れないんだな。
そのあと、客は何事もなかったかのように流木のイスを買って帰った。
俺はというと、悩んだがマングローブのイスを買ったのだった。
多少値は張ったが、まあ別にいいじゃないか。
わざわざ北欧で育てたんだ、普通手に入るものじゃない。
俺はニトリを後にした。
ニトリ、意外と斬新な商品を扱ってるんだな。
店員の知識もすごいし、今日は有意義だったな。